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高級牛肉スーパーにて

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知り合いの86歳になる女性はお金のある人で
私の勤め先の隣にあるスーパーに来ると必ず
私を誘いにきては、カゴいっぱいの買い物をさせてくれました。
ただ、ひとつの野菜を買うのに選び方や調理の仕方を解説しながら売り場を回るので
全てのフロアーを回り切るのに2時間ぐらいの時間を費やすことはザラでした。
お肉が大好きな人でしたので、お肉選びには特に時間がかかりました。
「ここで売っているステーキ肉は高級なものが多いけれど、高級だからいいということはないのよ」
「食べごろや、焼き加減、それぞれのお肉によって違うの。」
「一度に気になる種類のお肉を食べ比べてその中で自分なりに美味しいと思うものを次から買えばいいのよ」
「まずは、閉店間際に来て半額になったところで数種類買うのよ」
と言いながら私のカゴに半額になった高級牛肉を山盛り入れていくのです。
もちろん支払いは彼女のカードで。
言われた通り、帰宅した私は3種類のステーキ肉を同じ条件で焼き夫と主に食します。
一番高い肉が口に合うとは限らない、彼女のいう通り一番高価な三沢牛より黒毛和牛の柔らかかったこと。
欧州さんは筋っぽくて問題外。
そんな彼女も昨年他界してもう会うことはありません。
でも彼女の教えは今でも私の中に生きています。
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